鹿沼産のイチゴを使った「いちご染雛」

鹿沼産のイチゴを使った「いちご染雛」を説明する篠崎専務(左)

鹿沼産のイチゴを使った「いちご染雛」 鹿沼産のイチゴを使った「いちご染雛」を説明する篠崎専務(左)

 【鹿沼】「いちご市」を全国に広める雛(ひな)人形が完成-。万町のカノヤ人形店が市花木センターで栽培された夏おとめを使って染め上げた「いちご染雛」を商品化した。イチゴの実と葉を材料に加えて染め上げ、衣装を桃色と淡い緑の上品な色に仕上げた。同店の篠崎哲也(しのざきてつや)専務(43)は「いちご市の人形屋として『世の中にないものを』と考えた」と胸を張った。

 市や同店によると、いちご染めの生地を使った雛人形は日本では初という。夏おとめ約3キロを用い丹後ちりめんを染め上げ、愛知県碧南市にある人形の製作工房「天鳳堂」の人形師が作製した。人形にはそれぞれ刺しゅうによるイチゴ模様の装飾が施されている。

 女びなの衣装はいちご染めの生地を使用し、淡い桃色をしている。一方の男雛にはイチゴの葉を用い、草木染の要領でほんのりとした緑色を付けた。人形の高さは約20センチ。

 夏ごろから開発を始め、8月30日には粟野コミュニティセンターで生地の染め工程を行った。試行錯誤を重ねた結果「染め時間は40分がベスト」(篠崎専務)という。5セットを完成させ、1セット19万8千円(税込み)。

 12月20日には篠崎専務らが市役所を訪れ、佐藤信(さとうしん)市長に完成報告。佐藤市長は「品があって想像以上の出来栄え。いちご市を盛り上げてくれてありがたい」と話した。

 同店では伝統的な盆ちょうちんに鹿沼の伝統芸能「鹿沼組子」を取り入れた「組子提灯(ちょうちん)」も商品化している。(問)同店0289・62・2606。