特許技術で節電スイッチ 宇都宮の電子開発

特許技術で節電スイッチ 宇都宮の電子開発

 電気に関する特許技術の研究・開発を手掛ける電子開発(宇都宮市徳次郎町、中尾崇(なかおみつる)社長)は、節電につながる特許技術を使った製品化に乗り出す。第1弾として、無駄な点灯を防ぐ「スマート・スイッチ」を開発し、宇都宮市の市営住宅で実施したモニター試験では推定で97%の節電効果があるとの結果が出た。2019年にも量産化したい考えで、中尾社長は「この技術はIoT(モノのインターネット)の世界で画期的な役割をもたらす」と話す。

 中尾社長が開発したのは、照明などをコントロールする電気回路。2016年1月に特許を取得した。

 回路を内蔵したスマート・スイッチの節電効果を確かめようと、同市の団地で16年春、測定試験を実施した。4階建て集合住宅の共用階段にある照明のうち、17カ所で点灯回数と時間を延べ58日間測定した。

 その結果、点灯後30秒に自動消灯するスマート・スイッチをつければ、「消し忘れや無駄な点灯をなくせて」(中尾社長)、電気代はわずか3%に低減できることが分かった。実際、このスイッチを取り付けた中尾社長の自宅換気扇の電気代は月86%削減できたという。

 仕組みは、スマート・スイッチを付けるだけで一定時間がたつと照明は自動で消える上、人感センサー型と違って複数の照明でも回線でつながっていれば、スイッチの一つをスマート・スイッチにするだけで全て自動消灯する。

 従来通り、スイッチを手動で押して消灯できる特徴も生かす。装置には人工知能(AI)機能が搭載されているため、手動で消した際のデータが蓄積され、照明を使う頻度や点灯時間をAIが学習する。照明ごとに、より適度な間隔で自動消灯できるようになる。