コーチで挑む、初の夢舞台 元バックスGK・春名真仁氏 平昌五輪

 9日開幕の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に出場するアイスホッケー女子日本代表で、元HC栃木日光アイスバックスのGK春名真仁(はるなまさひと)(44)氏が女子日本代表初の日本人GKコーチとして挑む。現役時代、男子日本代表で目指したものの届かなかった五輪の舞台。「選手がベストコンディションで臨めるように、新人コーチとして役割を果たしたい」と意気込んでいる。

 春名氏は北海道出身。現役生活20年のうち、バックスとその前身である古河電工で計10年を過ごした。国内トップリーグでGK最多450試合出場も達成したレジェンドゴーリーだ。

 選手時代はトリノとバンクーバー五輪の最終予選などを戦ったが、夢舞台に立つことはかなわなかった。2016年4月にバックスで現役引退。選手兼GKコーチの経験がある貴重な人材で、日本アイスホッケー連盟から打診を受けて同年6月から男女の代表GKコーチに就任した。

 コーチとしては女子選手が相手でも「性別、年齢に関係なく選手を一人の人間として尊重する」という考え方から、意識することなくチームに入ることができた。両膝を内側に曲げて氷面につけた自身の守り方「バタフライ(蝶(ちょう))」は、現在のGKたちも幼いころから習得している。

 特に力を入れているのは、試合で失点した場面の練習方法を考えること。「GKの動きは男女で差がない。技術が先行している米国とカナダの情報を集めている」とNHLの試合を見て感じたことを伝えたりもしている。

 山中武司(やまなかたけし)監督(47)とは王子で監督と選手だった間柄。DF出身の山中監督は「自分はGKの心理面などをサポートできない。彼は教えるのが分かりやすくてうまい。選手に対して誠実で人間的にも尊敬できる」と厚い信頼を寄せる。