長時間労働相談が2割増 過去最多の774件 栃木労働局17年まとめ

 労働基準法違反の疑いがあるとして県内の労働基準監督署が2017年に受理した労働相談のうち、長時間労働などに絡む「労働時間・休憩・休日」の相談が774件で過去最多だったことが2日までに、栃木労働局のまとめで分かった。広告大手電通の違法残業事件やNHK女性記者の過労死などが大きな社会問題となり、同労働局は「働き方改革に向けて一人一人の意識が高まっている」と分析している。

 労働時間・休憩・休日は前年の635件から139件増え、約2割増となった。内訳は労働時間が547件、休日が43件、休憩が184件だった。過去5年でみると、労働時間・休憩・休日は平均約600件。17年は働き方改革の議論が加速し、統計が残る06年以降で最多となった。

 17年の労働相談全体は計5753件で、「賃金・退職金・割増賃金」が最も多く1568件、次いで「賃金不払い残業」が878件だった。

 労働時間の具体的な相談内容は「1カ月の残業が100時間を超えている」などと、時間外労働が月80時間超とされる「過労死ライン」を上回るケースもあった。休憩、休日では「休み時間が取れない」「シフトの関係で連続勤務が続いている」などがあった。