さよなら温泉スタンド 足利市が2月廃止決める 「温泉」の基準満たさず

 【足利】市は28日までに、足利市温泉の湯を販売している松田町の「温泉スタンド」を2月下旬に廃止することを決めた。昨年12月に実施した成分分析調査で「温泉法が定める温泉の基準値に満たなかったため」としている。スタンドでの温泉販売は同20日で終了する。

 足利市温泉は1996年に市が掘削し、翌年にスタンドを設置。同所に建設予定だった旧日本郵政公社の「簡易保険総合レクリエーションセンター」の計画は中止になったが、スタンドはそのまま残された。

 10リットル10円で温泉を販売し、県外からも購入客が訪れる。2016年度の売り上げは18万1930円で、近年はほぼ横ばいで推移していた。東砂原後町のスーパー銭湯「幸の湯」では露天風呂にこの温泉を使用。菊地智志(きくちさとし)社長(49)は「20年近く使ってきたから残念」と肩を落とす。

 温泉法では「泉温が25度以上」か「規定物質のいずれか一つが基準値以上」のものを温泉と定めており、10年ごとに成分分析調査を義務付けている。10年前の調査で足利市温泉は泉温の基準のみ満たしていたが、今回の調査で25度を下回った。