栃木県庁の「ふくしレストラン」10年 一般企業へ4人就職、工賃は2倍に

 県庁昭和館内のふくしレストラン「CIAO(チャオ)」が、2008年1月に開設して10年が経過した。障害者の就労訓練の場としてオープンし、スタッフは接客などの経験を通じて成長してきた。これまでに4人が一般企業へ就職し、工賃は開設当初の月1万5千円から3万円に倍増した。レストランを運営する知的障害者施設「サポートセンターとみや」(宇都宮市)の関係者は「これからも笑顔でお客さまをお迎えしたい」と意気込んでいる。

 チャオは県と障害者の就労支援施設が会員のとちぎセルプセンターの委託で、開設当初からサポートセンターとみやが運営している。同センターの母体である社会福祉法人「すぎの芽会」で栽培した野菜などを使い、すべて手作りでカレーや2種類のランチ、デザートなどを提供している。

 同センターの通所者で、20~30代の男女6人が接客を務める。客から食券を受け取ると、きびきびと配膳作業を行い、食後のデザートやドリンクを提供するタイミングにも気を配る。

 同センターによると、当初は接客経験が無く戸惑うスタッフもいたが、練習を重ねて徐々に自信をつけていったという。開設から3年が経過すると一般企業へ巣立っていくスタッフが現れ、これまでに4人が県内の工場や衣料品店、飲食店などへ就職した。