高久署長から感謝状を受け取った木滝由佳子さん(右)

 【宇都宮】深夜の歩道に1人でいた1歳児を保護したとして、宇都宮中央署は17日までに、城南2丁目、薬剤師木滝由佳子(きたきゆかこ)さん(46)と長女彩那(あやな)さん(14)に感謝状を贈った。親子のとっさの行動が、幼い男児を事件や事故から守る形になった。

 2人は11月17日午後10時半ごろ、吉野2丁目の市道を車で走行中、ガードレールのそばの歩道にいる男児(1)を見つけた。ガードレールの下側と道路のすき間から足が見えたという。「行ってきて」と運転席の由佳子さん。そばに駆けつけた彩那さんが男児を抱きかかえて保護し、由佳子さんが110番した。

 男児は彩那さんを見て泣きだした。靴を履いておらず、手足が冷たかった。「お父さんお母さん、早く見つかるよ」。優しく声を掛けて毛布で温めると、次第に落ち着いたという。

 警察官が到着するまでの20分ほど、2人は車中で男児を見守った。その後、無事に家族の元に戻ったという。近くの自宅から、1人で外に出たとみられる。

 男児を見つけたのは夜間でも車の通行がある道路。感謝状を受け取った由佳子さんは「事件や事故につながらず、本当に良かった」と笑みを浮かべた。高久仁(たかくひとし)署長は「保護がなければ事故に巻き込まれていたかもしれない。感謝しています」と話した。