特例校、生徒確保へ追い込み 入試2カ月前定員割れ 栃木県教委高校再編で指定の日光明峰と馬頭高

 県立高全日制の一般選抜入試まで2カ月を切った。県内の中学3年生を対象とした最終の進路希望調査(昨年12月1日現在)によると、第2期県立高校再編計画(2018~22年度)に基づいて県教委が18年度に2学級特例校に指定する日光明峰高の進学希望倍率は0・35倍、3学級特例校になる馬頭高は普通科が0・58倍、水産科が0・44倍で、いずれも定員を下回っている。生徒の確保が困難な状況が続いた場合は統合も検討されるだけに、関係者は一様に「厳しい数字だ」としながらも、新年度を見据えて準備を進めている。

 「上都賀地区の全中学校には入試の説明をしたい」

 日光明峰高の谷中郁夫(やなかいくお)校長は昨年10月の第1回調査の前後、進路指導主事対象の説明会で周知できなかった同地区の中学校を訪ね歩いた。さらに、宇都宮と栃木両市の中学校にも自ら出向いて同校をPRした。

 最終の第2回調査では進学希望者は5人増え、定員80人に対し28人となった。例年の傾向では出願までに希望者が増えるため、来春の入学者は本年度の54人と同程度になるとみている。谷中校長は「来年度、再来年度に向けて努力し続けようという新たな思いが出てきている」と話す。

 単位制の導入で多様な科目の開設などが可能になる馬頭高。茨城県内の単位制高校を視察し、教育課程の見直しやPTAなどからの支援の受け方を検討してきた。

 最終調査では、普通科は定員80人に46人、水産科は同25人に11人が希望。全国唯一の内陸水産科として知られる水産科が倍率0・50倍を下回る状況に河原(かわら)英明(ひであき)校長は危機感を募らせつつも、那珂川町からの補助など地域の応援体制に信頼を寄せる。学校運営協議会設立に向けて同窓会やPTAら有志でつくる「馬頭高校を考える会」と連携しながら基盤を整えており、「地域の支援を受けて新たなスタートを切るので、今後につなげていく」と意気込む。

 特例校支援チームを立ち上げて準備を進める県教委は、1年目となる18年度の活動が鍵になるとみる。地域と一体となった取り組みや生徒らの活動など、中学校の進路指導担当者に特例校の魅力を知ってもらい、県内全域から進学希望者を増やしたい考えだ。担当者は「地元と行政、市民団体が知恵を出し合っていかねばならない」としている。