実際の選挙と同様に、日曜日に投票所を訪れて投票する生徒ら

 【真岡】主権者教育に力を入れる真岡西中(327人)は、生徒会役員選挙の投票日を初めて日曜日に設定、16日に投票が行われた。休みの日に投票所に足を運ぶ行為を実感してもらうことで、若者の選挙離れについて考えてもらう機会にする狙いだ。

 同校では立候補者による廊下での「街頭演説」や政見放送を流すなど、生徒会役員選挙を実際の選挙に近い形で実施している。

 投票日を日曜日に設定したことについて、生徒会担当の宇賀神一志(うがじんかずし)教諭(40)は「休みの日に投票所に出向く大変さも理解してほしい」と話す。若者の投票率の低さや棄権率の高さの理由について身をもって感じてもらい、考える機会にしてもらう狙いだ。

 実施にあたっては、市選挙管理委員会の協力で、投票所となる多目的室に投票箱や看板を設置したほか、投票所の入場券を全校生徒の自宅に郵送するなどした。同校選挙管理委員長の3年河又和志(かわまたかずし)さん(14)は「準備も大変だったが、実際の選挙に近く、いい経験になる」と話す。

 また、11~14日には、当日投票できない生徒を対象に期日前投票も実施。投票日が近づくにつれ生徒からは「期日前投票済ませた?」などといった会話も出るようになったといい、宇賀神教諭は「『期日前投票』という言葉が会話の中に出るほど、意識が高まっている」と受け止める。

 この日は投票開始の9時前から多くの生徒が投票に訪れ、当日の投票率は約9割にのぼった。3年猪又悠希(いのまたゆうき)さん(15)は「面倒と感じるところもあるが、学校を引っ張る生徒会の代表を決める大事な選挙」と投票していた。宇賀神教諭は「3年後には選挙権を持つ生徒もいる。中学校で訓練することで違和感なく投票に臨めると思う」と話した。