不正請求3億円超、壬生の老健「みなと荘」 栃木県処分、介護報酬を半減

 介護報酬計3億3200万円を不正に請求・受給したとして、県保健福祉部は18日、壬生町北小林の社会福祉法人関記念栃の木会(関裕子(せきゆうこ)理事長)が運営する老人保健施設「みなと荘」に対し、介護報酬の請求の上限を5割に制限する処分をしたと発表した。処分期間は2月1日から6カ月。同施設は、医師の配置基準を満たしていないのに報酬を受け取っていた。同部は「把握できる限りで不正額は過去最高」としている。

 同部によると、同施設は2015年4月~17年8月までの2年5カ月間、在宅療養に復帰するためのリハビリなどを行う入所サービスで、入所者100人に対し常勤医1人以上を配置する基準を満たしていないのに、報酬を減額せずに請求し、満額受け取っていた。通所リハビリなどでも13年4月~17年8月までの4年5カ月間、医師の配置基準を満たさないで不正に請求・受給していた。

 同法人は取材に対し、関理事長名で文書で回答し、原因について「(1人の常勤医でなくても)複数の医師の稼働時間を合算すれば足りると誤認していた。法令や基準を十分に理解していなかった」とした。