北仲通りに新規店相次ぐ 足利の中心部 活性化へ地元住民も期待

 【足利】市中心部の鑁阿(ばんな)寺と足利織姫(おりひめ)神社を結ぶ北仲通り周辺に、空き店舗を利用した30代の若手経営者による飲食店の出店が相次いでいる。昨年9月のおでん屋を皮切りに、今月にはパン屋が開店。今後も焼き鳥やイタリア料理の店もオープンする予定だ。4月から足利大(現足利工業大)看護学部の新キャンパス開校も控える中、地元住民からは地域活性化への期待の声が上がっている。

 北仲通りは大正から昭和にかけて市内の繊維産業が盛んだった頃、小料理屋やスナック、居酒屋などが軒を連ねる繁華街として栄えた。しかし繊維業の衰退などで店の数が減少し、現在では空き家の増加が課題となっている。

 通りのにぎわいを復活させようと、市民有志が2015年5月にワインや料理を楽しむイベント「足利ワインウォーク」を開催。路地裏のレトロな雰囲気も評判で、昨年は市内外から約5千人が来場した。

 15年には、周辺の飲食店が料理と飲み物をセットにした1千円の特別メニューを提供する「足利ほろ酔いウォーク」もスタート。昨秋までに計10回実施する定番イベントとなっている。

 今年5月ごろ空き店舗でイタリア料理店「TSUMIKI(ツミキ)」を開く予定の新井祐輔(あらいゆうすけ)さん(33)は、出店理由の一つにこうしたイベントの増加を挙げる。「商業会も活発に動いており、活性化が見込める地域だと思った」と振り返る。