ひな人形に魂吹き込む 佐野で作業大詰め【動画】

ひな人形に魂吹き込む 佐野で作業大詰め【動画】

 ひな人形の産地として知られる佐野市で、人形作りが大詰めを迎えている。

 同市植下町の吉貞人形工房では、国の「現代の名工」に選ばれた吉田吉貞(よしだよしてい)さん(83)と社長の哲也(てつや)さん(56)親子を中心に作業を行う。17日は、服を着せた人形の腕を曲げて動きを付け、一つ一つ丁寧に頭部を挿入。みやびやかな服に身を包んだ人形が魂を宿し、りりしくもかわいらしい姿に仕上がっていった。

 人形作りは、わらの束を削る型作りから始まる。腕部分には糸状の木材「木毛」を詰め、体の肉付きは綿で調節。服も、色の組み合わせや生地の種類を試行錯誤する地道な作業が続く。1体の人形にかける全工程は200以上になるという。

 哲也さんは「おひなさまは赤ちゃんの分身のようなもので、人形に触れることでおはらいになる。飾り物で終わらせるのではなく、本来の歴史や文化も伝えていかなければいけない」と話していた。