門井さん直木賞 「亡父に喜び報告」宇都宮の実家 宇東高時代の友人も祝福

 「直木賞おめでとう」。宇都宮市出身の門井慶喜(かどいよしのぶ)さん(46)が16日、候補3回目で直木賞を受賞した。朗報を受け、門井さんの家族は喜びに沸き、恩師や友人は祝意を寄せた。

 同市駒生町にある門井さんの実家では、母フミさん(73)や妹たちが、インターネットで生放送された選考会を見守った。午後7時前、選考会場に門井さんの名前が張り出されると、茶の間は大きな拍手に包まれた。門井さんの妻俊子(としこ)さん(45)からもすぐ電話が入った。

 フミさんは「権威ある賞をいただくことができた。まだ信じられない」と涙を流した。

 大阪に住む門井さんはこの正月、仕事が多忙で帰省できなかった。昨年暮れに候補に決まってから、実家で暮らす妹の岡沢愛(おかざわあい)さん(42)に「またお騒がせします」など何通もメールが届いたという。「気配りする兄らしい。(受賞作の)『銀河鉄道の父』はこれまでの作品の中で一番読みやすいので、多くの人に読んでほしい」と愛さん。

 宇都宮東高1年時からの友人で日本大文理学部教授の下司晶(げしあきら)さん(46)は「この日が来ると信じていた」と声を弾ませた。16日は同級生仲間7人が都内で集まり、インターネットで選考経過を見守った。「いつか高校時代のことも書いてほしいですね」