京浜精密工業が大田原に生産拠点 来夏稼動、新規対応へ 富士通の遊休施設取得

京浜精密工業が大田原に生産拠点 来夏稼動、新規対応へ 富士通の遊休施設取得

 自動車部品製造の京浜精密工業(横浜市神奈川区、駒場徹郎(こまばてつろう)社長)は9日までに、大田原市下石上の富士通那須工場で遊休施設となっていた東側の約半分の工業用地と工場建屋1棟を取得した。京浜精密工業の県内工場は鹿沼市さつき町の栃木工場に次ぎ2カ所目となる。2019年8月の本格稼働を目指して工場を改修し、新規に受注する部品の生産に乗り出す。

 富士通那須工場は敷地面積18万4千平方メートルで、市道を挟み東西に分かれていた。京浜精密工業が取得したのは、東側の工業用地8万5900平方メートルと工場建屋1棟1万5300平方メートル。取得費は非公表。

 同社は栃木工場、北海道工場で変速ギアを切り替えるチェンジレバー、エンジン部品などのアルミダイカスト製品を素材から機械加工、組み立てまで一貫生産する。2トン車以上のチェンジレバーは国内60%のシェアを持つ。マザー工場の栃木工場は3万3千平方メートルの敷地に開発部門を含め既に工場7棟が建ち、設備増強のスペースがなかった。

 今回の工場取得は、新規に生産する乗用車向けアルミダイカスト製品が「月産が万単位」(吉川栄一(よしかわえいいち)取締役常務役員)になり、製造ラインが必要になったためという。別の新規受注部品の製造にも順次取り掛かる予定。従業員は当面50人規模になる見通し。