仏アート展に出品 那須、自閉症の平山さん 県内唯一、緻密な昆虫の大群2点

仏アート展に出品 那須、自閉症の平山さん 県内唯一、緻密な昆虫の大群2点

 那須町在住の芸術作家で自閉症の平山和詩(ひらやまかずし)さん(22)が約100枚の画用紙をつなげ昆虫の大群を緻密に描いた作品など計2点が、フランス・ナント市の国立現代芸術センターで初めて開催されている「日本のアール・ブリュット KOMOREBI展」に県内作家で唯一出展されている。正規の芸術教育を受けずに、技巧にとらわれない自由な表現を行う障害者などの日本人作家の作品をセンターの館長らが厳選して展示。和詩さんの家族は「とても名誉なこと」と喜んでいる。

 同展は、日本の障害者などの優れた活動を文化芸術都市のナント市から世界に発信することを目的に、文化庁などが本年度初めて実施している芸術推進事業の一環。14日まで日本の作家42人の計約900点をセンターに展示している。

 和詩さんの母安寿子(やすこ)さんらによると、和詩さんが絵を描き始めたのは保育園児の頃から。「ゴキブリは動きが速いから好き」「手を挟まれたカマキリとクワガタは嫌い」といったユニークな観点を持ち、昆虫を主な題材に緻密なタッチの絵を描き続け作品展を開いている。

 出展作は、約100枚の画用紙をつなげた大作「いろいろな虫たちパート1」(縦約0・27メートル、横約39・3メートル)と数十枚の画用紙を用いた「いろいろな虫たちパート2」(縦0・38メートル、横約4・3メートル)の2点。小中学生の時に色鉛筆やカラフルなマーカーで、カブトムシやトンボ、バッタ、チョウなどの昆虫の大群を描いた作品で、大きなゴキブリが小さなカマキリを退治している場面もある。