郷土の地名、調査結果を冊子に 栃木・吹上地区まちづくり協、今後も順次発刊

 【栃木】住民による地域おこし組織「吹上地区まちづくり協議会」の歴史ロマン委員会(小平豊(こだいらゆたか)委員長)は、地区内の小字について調査した冊子「吹上地区小字の由来」の第1弾「野中町・宮町・千塚町編」500冊を発刊した。薄れゆく由来を掘り起こし後世に語り継ごうと6年前から調べてきた。今後「川原田町・木野地町・細堀町編」「吹上町・大森町・仲方町・梓町編」を順次発刊する。

 同委員会は、地区内の歴史などを調査し住民に広く知ってもらう活動をしている。7年前には社寺や名所旧跡などを調べ地誌を発刊した。今回はそれに続く発刊で、同委員会の委員11人が調査、編集を担当。地区内全10町の計300余の小字を、古老へ聞き取りを重ねるなどし調査してきた。

 冊子はA4判、35ページ。取り上げた小字は野中町20、宮町24、千塚町37の計81で、3町の古地図を掲載し、小字の場所を分かりやすく紹介。3町それぞれの歴史と町名の由来とともに、小字の由来を解説した。

 例えば、千塚町の永野川沿いの「百相(どうめき)」は豪雨後の川水のどどめく音から来たのではないかとし、「相」は「目」「木」からなる字であることから「めき」と読ませると推察。「昔の千塚町には、一休さんを超えるトンチの持ち主が居たことは間違えない」と住民が親しみを持てる説明文を添えている。