電車内で侍役の演者(右)と記念撮影するツアー参加者ら(福島県提供)

 【日光】日光を経由して福島県内を訪れる外国人を増やそうと、福島県はこのほど、東武鉄道で東京・浅草駅を出発し日光、会津地方の観光地を巡る1泊2日の「サムライ・トレイン・ツアー」を初めて実施した。欧米で人気の侍文化を前面に押し出す内容とした。

 東京を起点に栃木と茨城、福島を結ぶ福島県提唱の観光周遊路「ダイヤモンドルート」のPRの一環。従来は動画投稿サイト「ユーチューブ」でのPR映像の配信が中心だったが、次の一手として企画した。

 首都圏在住の外国人ら約40人が参加した。初日は展望列車「スカイツリートレイン」で浅草を出発し、車内では侍アーティスト集団の殺陣(たて)を鑑賞したほか、甲冑(かっちゅう)を着用し記念撮影にも臨んだ。東武日光駅で下車後はバスで日光東照宮や日光金谷ホテルなどを巡り、福島県の大内宿を散策した。

 2日目は「会津藩校日新館」で白虎隊や会津の歴史を学んだり弓道に挑戦したりした後、東山温泉に移動して旅館で再び侍ショーを満喫した。福島県観光交流課の担当者は「学びの要素に関する参加者の評価も高く、好意的な声が多かった。誘客の起爆剤になれば」と手応えを口にしていた。

 ツアーは税別2万2千円で販売した。本年度中に、さらに3回行う予定という。