「平成」節目の30年 元号にちなんだ自治会、道路など定着

 今年は平成30年。激動の時代だった昭和を継いだ現元号として、節目の年となる。改元にちなむなどして「平成」の名を冠する県内の町や道路、公的施設は、時代の移ろいを元号と共に歩んできた。「一つの時代に始まった証し。改元しても大切にしたい」。来年4月30日に天皇陛下の退位を控え、関係者は平成の名に愛着を寄せ、次の時代への思いを新たにしている。

 日光市木和田島地区には平成元年の1989年4月に発足した「平成町自治会」がある。当時の本紙記事や同自治会によると、地区内の世帯数が急増し、分区して生まれた。平成町は正式な地名でなく、住民アンケートで決まった通称だ。

 祭りや防災訓練など一年を通じ行事に熱心で、住民同士の日ごろの交流を重視してきた。星正男(ほしまさお)自治会長(65)は「ここで生まれた子どもも今や親世代」と30年を振り返り「改元しても、皆で生きてきた証しである平成町の名前を大切に、培ったものを発展させたい」と抱負を語る。ちなみに平成町自治会は茂木町にもあり、同町によると92(平成4)年ごろ発足した。

 宇都宮市には「平成通り」がある。同市滝谷町から東簗瀬までの市道と県道を合わせた約3・6キロで、市の東西を結ぶ幹線道路として交通量も多い。市によると、平成元年12月に開通し、命名された。市内に171ある道路愛称の一つで、沿線の中山剛夫(なかやまたけお)西原地区連合自治会長(76)は「市民にすっかり定着した道路名。西原地区には『昭和通り』もあり、いずれ新元号の通りもどこかにできるかも」と話した。

 平成にちなむ公共施設に、那須御用邸の一部用地を一般開放し2011(同23)年5月にオープンした「那須平成の森」(那須町湯本)がある。