父の勝利、再現誓うエース 国学栃木30日に強豪・国学院久我山戦 全国高校ラグビー

父の勝利、再現誓うエース 国学栃木30日に強豪・国学院久我山戦 全国高校ラグビー

 第97回全国高校ラグビー大会本県代表の国学栃木は、高鍋(宮崎)との初戦から一夜明けた28日、奈良市の宿舎でミーティングを行った。エースのWTB竹ノ内建太(たけのうちけんた)は「終わってみれば楽しかったが、試合中はあっぷあっぷだった」と振り返った。

 エースとして良くも悪くも試合を動かした。序盤に相手のキックを処理し損ねて先制点を献上、主導権を渡した。だが、0−12の同28分に10メートルラインでパスを受けると快足とステップで3人をかわして左サイドにトライ。反撃ののろしを上げ、後半の逆転につなげた。

 この1年、エースの自覚と責任を背負い、気持ちは揺れた。相手を抜ければいいが、止められたときは攻撃が終わる。「『自分が決めなきゃ』という思いが強くて流れやボールを失っていた」

 11月の県予選決勝は体調管理がうまくいかず前半で足がつった。ボールを失う場面もあってトライ数0。吉岡肇(よしおかはじめ)監督は試合内容には満足を示す一方、「エース竹ノ内、不発!」と唯一注文をつけた。今では仲間を信頼してラックから攻撃を継続させるなど“つなぎ”の意識を高めている。

 2回戦の30日、Bシード国学院久我山(東京第2)と対戦する。横河電機(現・横河武蔵野アトラスターズ)で選手と監督を務めた父の弘典(ひろのり)さん(50)が報徳学園高(兵庫)の2年生時にノーシードながら倒した相手だ。竹ノ内は「キックやキャリーなど自分のアタックでチャンスをつくり、FWにつなぐ。チームで勝ちたい」と、父が果たした33年前の再現を誓った。