幼児のBMI改善に成果 大田原市、小児肥満予防事業5年目 那須赤十字病院と連携

 【大田原】市が那須赤十字病院と連携して取り組む小児肥満予防事業が本年度、5年目を迎えた。3歳児健診で肥満のリスクが高い幼児を抽出し、専門医につないでいる。昨年度の5歳児健診の結果から、同病院を受診した幼児の体格指数(BMI)の改善率は未受診児と比べて倍近いことが分かった。市子ども幸福課は「まだサンプルは少ないが、BMIの改善や悪化防止に一定の成果がある」としており、受診率の向上を目指す。

 標準体重より20%以上重く肥満傾向にある市内の小学5年生の出現率(2010年度)は、男子が全国平均より約6%高い約16%、女子は約3%上回る約11%だった。この結果などを踏まえ、市は同病院小児科の市川剛(いちかわごう)医師(38)の協力を得て13年度から事業を始めた。

 市川医師によると、BMIは出生後に一端上昇した後、徐々に減少し5、6歳で再び上昇に転じる。このリバウンドのタイミングが早いと、その後肥満になるリスクが高まるという。

 そこで市は、3歳児健診でのBMIを1歳6カ月健診時と比較し、数値が上昇した幼児のうち一定の基準に該当した幼児を「肥満ハイリスク」とみなし、同病院への紹介状を発行している。5歳ごろまで市川医師が定期的に生活習慣などをアドバイスする。

 市によると、14~16年度に3歳児健診を受けた計1720人のうち「肥満ハイリスク」とされたのは88人で、このうち受診したのは44人だった。