余った食品回収、善意広がる きずなボックス設置増 とちぎVネット

 家庭などで余った食品を持ち寄り、まとめて福祉団体などに寄付する活動「フードドライブ」。宇都宮市のNPO法人とちぎボランティアネットワーク(とちぎVネット)が各所に設置し、食品を一時的に預かる収集箱「きずなボックス」が広がりを見せている。設置場所は現在、同市内と栃木市、壬生町の18カ所に広がり、寄付量は昨年の約4倍に増加。食品のバラエティーも豊富になり、支援を受ける人たちから喜ばれている。

 とちぎVネットは2013年から試行し、今年は関係先に設置を積極的に呼び掛け始めた。他県の事例に倣ってきずなボックスと命名し、スーパーや寺、医院などに置いてもらっている。

 昨年までは業者や店舗で出た規格外品などが中心だったが、ボックス設置で個人の寄付が拡大。量は月平均で約30キロから約120キロに、種類も増えた。需要が高い調味料やレトルト食品なども在庫切れの心配がなくなったという。

 とちぎVネットで、企業などが寄付した食品を生活困窮者らに届けるフードバンクの担当理事徳山篤(とくやまあつし)さん(53)は「寄付が増えて活動の選択肢も広がった」と話す。支援を受け、子ども4人と暮らすシングルマザーの宇都宮市、40代女性は「家計が苦しいので、おかずや弁当に使える品目が増えてありがたい」と感謝する。