3作家の陶壁アート、県芳賀庁舎に集結 新たな美、26日初お披露目

 【真岡】市内に分散する県庁舎の統合に伴い、益子町在住の陶壁作家藤原郁三(ふじわらいくぞう)氏(71)や、日本画家の故米陀寛(よねだかん)らの3陶壁作品が、真岡市荒町で整備が進む県芳賀庁舎内に移設された。異なる作家の作品が同一の建物にあるのはまれで、移設先で新たな空間美を生み出している。特に米陀の作品は初期のもので、移設を担った藤原さんは「陶壁のルーツと言えるものが後世に残ることは意義深い」と話す。26、27両日の内覧会でお披露目される。

 藤原さんによると、陶壁は1959年ごろ、米陀が全国に先駆けて益子町内で手掛け、現在は他の作家の作品も含め県内に1千カ所あるという。一方で建物の空間演出の役割を担う陶壁は近年、老朽化した建物とともに取り壊されるケースが増えている。

 そんな中、県が文化振興の観点から移設を企画。藤原さんら作家が、県東福祉センターから米陀、県真岡土木事務所から藤原さん、芳賀教育事務所から東京都のグラフィックデザイナーU・G・サトー氏の作品を取り出し、修復した上で11月中旬に移設作業を完了した。