サンバレー那須が環境大臣表彰 温泉活用の暖房や発電でCO2減

 【那須】豊富な温泉を活用した二酸化炭素(CO2)削減活動に取り組む湯本のホテルサンバレー那須は、地球温暖化防止に貢献したとして本年度の環境大臣表彰を受けた。昨年4月に稼働させた関東初のバイナリー発電所のほか、ヒートポンプの導入によって約550トンのCO2削減を達成した取り組みが評価された。都内で今月上旬に開かれた表彰式に臨んだ同ホテルの新田恭一郎(にったきょういちろう)会長(78)は「受賞を機にさらにCO2の削減に向けた取り組みを強化させたい」と意欲を見せている。

 地球温暖化対策推進の一環として、環境省は1998年度から毎年、個人や団体を対象に表彰している。同省によると、本年度の県内の受賞は同ホテルのみで、全5部門のうち対策技術先進導入部門で表彰された。本年度は同部門に全国から計21件の応募があり9件が受賞した。

 ホテルから約1・5キロ離れた井戸のある所有地に木造平屋の建物を設け、バイナリー発電所を設置。井戸からくみ上げた約86度の温泉を沸点34度の代替フロンを触媒に蒸気化させ、タービンを回転させて発電する。1日の稼働時間は2、3時間で、電力は発電所のポンプアップの動力源や照明に利用している。

 同ホテルは2006年度、施設内の温泉の湯船からあふれた排湯を回収し、その熱を使ったヒートポンプを導入。客室の暖房などに利用していたボイラーの使用頻度が激減したという。