「よく育っている」と喜び、笑顔でキンブナを水揚げする関沢さん

 【市貝】今では珍しくなったキンブナを養殖して町おこしにつなげようと町や県芳賀農業振興事務所、県水産試験場と協働しているサシバの里協議会は7日、今春から育ててきたキンブナを続谷の池から水揚げし、6キロ余りを収穫した。

 キンブナは県レッドリスト絶滅危惧2類指定の希少種。同協議会は町内の川にすむ親魚を捕獲して採卵、稚魚を育てて養殖し、新たな郷土食とする狙いの「キンブナプロジェクト」を続けている。今年は町内5カ所の水田で育ててきた。

 このうち大雨や渇水のため2カ所で収穫ゼロとなったが、県、町の職員らを含め7人で、体長3~7センチほどに育って池に集めた約3100匹を水揚げした。数は昨年より約1万匹減ったが、飼育者の一人関沢昭(せきざわあきら)さん(71)は「順調に育った。逃げた魚は多かったが、親のいた川に戻った。それでもいい」と話した。

 水揚げ後、大小に選別し大きい5・3キロは冷凍した。来年の芝ざくらまつりや国際サシバサミットに町内外の客に味わってもらい、小さい約500匹は生かして来年3月に小貝川に放流する。