年に何回か、小社を訪れる中学生に話を聞ける機会があった。新聞購読について尋ねると、読まない、取っていない、という答えは少なくない。スマホ利用などが原因と指摘されるが、残念なことだ▼先日、宇都宮市内で「とちぎNIE実践セミナー」が開かれた。NIEは「教育に新聞を」という取り組み。来年8月の同市内での全国大会、翌年からの新聞などの活用を盛り込んだ新学習指導要領実施を控え、学校教諭ら参加者は過去最多となった▼講演では、学力テストで新聞を読む子は読まない子に比べ正答率が10%ほど高い実例や、討論や発表などを交えた参加型の取り組みが学習定着に大きな効果がある研究結果が紹介された▼いかに子どもたちに新聞を読ませ、効果を引き出すかは、教員の創意や工夫による部分が大きい。講師からは「楽しい方向に」とアドバイスがあった▼一方で県内でも教員の厳しい労働環境が指摘される。働き方改革が進む中、「無理をしない」の助言もあった。教員だけでなく生徒にも当てはまる話で、週4日、NIEタイムを持ったら学力は上がったが、生徒が新聞嫌いになったケースもあったという▼効果をもう一つ。「分かりやすい文章を書くポイントが身につく」とのことだ。小欄も手本として良質な教材となるコラムを提供していきたい。