改修や撤去で多額の費用が必要なスカイタワー

 【さくら】東日本大震災で被災、閉鎖している市の観光施設お丸山の展望台「スカイタワー」と「喜連川城温泉」の改修には両施設で約4億円、撤去する場合も2億円かかることが7日までに分かった。市は業務委託していた被災・劣化調査の結果を市議会全員協議会に報告。市はこの調査結果を踏まえ、市議会などの意見を聞きながら今後の方向性を決めたいとしている。

 スカイタワーは1995年にオープン。高さは約40メートルで、四方ガラス張りの展望室から市街を一望できた。総工費は約3億円。防災行政無線、消防無線の電波塔としても使われている。

 調査によると展望塔の鉄骨強度は問題なかったが、事務所棟を含め再利用には、内部の全面改修やエレベーターの取り換えが必要だという。稼働できる最低限の改修でも1億6800万円、十分な改修には1億9700万円と積算している。撤去費用は1億2800万円。

 喜連川城温泉は83年オープン。鉄筋コンクリート3階建て。築35年で劣化が激しく温泉施設の修繕は困難な状況で、電気、機械設備も耐用年数を超えている。最低限の改修で1億8600万円、十分な改修には2億1300万円かかる。撤去費用は7千万円。

 両施設とも市を代表する観光施設だったが、震災前はピーク時に比べ利用者が減っていた。スカイタワーはピーク時の96年には5万2千人の入場者があったが、被災前は1万3千人前後だった。同温泉も86年のピーク時は20万6千人の利用があったが、近年は10万人弱で推移していた。

 市は「改修か撤去か方向性は現在白紙。魅力向上委員会や市議会などの意見を聞きながら方向性を見いだしたい」としている。