安斎ブレックス、浮上の兆し 得点力アップ、チームに一体感も

 B1東地区の栃木ブレックスが安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督に交代してから調子を上げている。9日現在、通算8勝11敗の地区最下位と苦戦が続くが、監督代行として指揮を執り始めた10月28日以降は6勝4敗。平均得点がアップするなど、データがチームの成長ぶりを如実に語る。

 ブレックスは今季就任した長谷川健志(はせがわけんじ)監督が体調不良で、10月25日のSR渋谷戦を最後に離脱。序盤9試合は2勝7敗だった。その後、安斎アシスタントコーチが監督代行を4試合務め、11月11日からは正式に監督となった。

 安斎監督が指揮を執る前後の9試合をデータで比較すると、平均得点は68・7点から76・1点にアップ。2点、3点シュートの合計成功率が39・7%から44・2%に向上した結果だ。アシストも138本から176本に増え、連係力も上がっていることを裏付ける。

 数字には表れない部分での変化もある。

 安斎監督は代行で指揮した北海道戦後、映像で選手たちのコートとベンチでの行動を指摘。声を出さずに静かなベンチ、味方がプレーで倒れても手を差し伸べないコート内、まとまりに欠いたチームを問いただした。

 「選手も人間。不満があるのは分かるが、一体感を全員に持たせたかった」と安斎監督。2007年から選手、コーチとしてチームの浮沈を見てきたからこその言葉だった。喜多川は「一丸の意味を再認識できた。全員が同じ方向を向けている」と受け止めた。