佐貫石仏に堂隣接か 塩谷町調査で礎石出土 16日に現地説明会

 【塩谷】佐貫の国指定史跡「佐貫石仏(せきぶつ)」の町による発掘調査で、石仏のすぐ東側に堂が建っていた可能性が高いことが、8日までに分かった。基礎となる石や出土品などから江戸時代に建てられたとみられる。調査担当者は「江戸時代の堂は県内に複数あるが、石仏と合わせた例は希少」と話す。町は16日、一般向け現地説明会を開く。

 石仏は、鬼怒川沿いの岩に彫られた磨崖仏(まがいぶつ)で知られ、平安~鎌倉期に作られたとされる。1926年に国史跡に指定された。

 調査は、石仏の前庭を調べた昨年度に続き2回目。10月24日から12月22日まで10人ほどで行っている。町では保存活用計画を策定。調査を踏まえ利活用を考えるといい、7日に保存活用検討委員会のメンバー向けに説明会を開いた。

 調査した埋蔵文化財センター副主幹兼整理課長の津野仁(つのじん)さん(56)によると、石仏の東側から建物の基礎に使われる3個の礎石が見つかった。3個は、位置から四角い堂の角にあった可能性が高く、4個目は流出したと推察。建立時期は、通貨や須恵器の甕の破片など出土品から江戸時代とみられる。

 現地説明会は16日午前10時半と、午後1時半から開く。津野さんが資料を用いて1時間ほど解説する。参加無料。申し込み不要。(問)町教委生涯学習課0287・48・7503。