足尾の人口2000人割る ピークの1920年は3万人超

足尾の人口2000人割る ピークの1920年は3万人超

 【日光】かつては3万人を超えた足尾地域(旧足尾町)の人口が2千人を割った。11月1日で前月比10人減の1994人。関係者は同月中の大台回復を期待したが、1日の速報値は1981人とさらに悪化してしまった。市は「年内は2千人台を維持できると思っていたが…」と肩と落とす。住民の半数以上は65歳以上となっており、過疎・高齢化の深刻さが数字で浮き彫りとなった格好だ。

 市の統計によると、足尾の人口は1920年で3万2804人、足尾銅山が閉山した73年で8699人と減少の一途。2008年には2966人と3千人を下回り、ここ10年は毎年100人ほど減っている。

 人口減少が影響し、昨秋には日本最古の生協の一つだった「足尾銅山生活協同組合三養(さんよう)会」が解散した。祭りなどの行事での人手不足も目立っている。

 市足尾行政センターの星野伸一(ほしのしんいち)所長(59)は「足尾の住民は自立心が強く、困難な状況でも頑張っている」と話す一方で、人口の減少継続を懸念する。「銅山の産業遺産やローカル線ブームのわたらせ渓谷鉄道を生かし、人口増加につなげたい」と力を込めた。