【電子号外】朝鮮通信使「世界の記憶」 ユネスコが遺産登録、日光東照宮に縁

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は日本時間31日未明、日韓両国の自治体などが共同申請した江戸時代の外交資料「朝鮮通信使に関する記録」と、群馬県の古代石碑群「上野三碑(こうずけさんぴ)」を「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録したと発表した。

 日本からはほかに、第2次大戦中に「命のビザ」で多くのユダヤ人難民を救った岐阜県出身の外交官杉原千畝(すぎはら・ちうね)の資料「杉原リスト」も申請されていたが、登録を見送られた。

 中国や韓国などの民間団体が申請した旧日本軍の従軍慰安婦関連資料は、登録の是非の判断が延期された。

 朝鮮通信使は、朝鮮国王が徳川将軍家に派遣した使節団。一行が通った国内12都府県と韓国に外交文書や絵巻などが残っており、関係自治体などでつくる日本側の「朝鮮通信使縁地連絡協議会」と韓国側の「釜山文化財団」が共同で計333点の資料の登録を推進してきた。

 上野三碑は飛鳥、奈良時代(7、8世紀)に現在の群馬県高崎市に建てられ、国の特別史跡に指定されている山上(やまのうえ)碑、多胡碑、金井沢碑の総称。681年建立の山上碑は完全な形で残る石碑としては国内最古とされる。いずれも漢字で刻まれ、東アジアの文化交流を示す遺産として同市などが申請した。

 「世界の記憶」の登録審査は2年に1度行われる。日本からはこれまでに「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」「慶長遣欧使節関係資料」など5件が登録されている。


【電子号外】朝鮮通信使「世界の記憶」(10月31日)

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