宇都宮市出身の剣持(左)が出演する「父と暮せば」の一場面

 「演鑑」の愛称で親しまれ、今年創立60周年を迎えた宇都宮演劇鑑賞会(金子堅太郎(かねこけんたろう)事務局長)が、今月をもって一時休会する。会員数がピーク時の13分の1に減少し、観劇会の運営が難しくなったためだ。休会前最後となる第445回定例観劇会は12日午後6時半から、宇都宮市文化会館小ホールで開かれる。

 同会は1958年、会費を募り地元で一流の演劇を楽しんでもらおうと発足。年間8回ほどのペースで劇団を招き、観劇会を開催してきた。

 最盛期の70年代には約2600人の会員がいたが、高齢化や生活の変化などに伴い、現在は約200人に。事務局は休会後の見通しについて「若い協力者を見つけ、会員制の仕組みも見直すなどして体制を整えていく」と早期の復活に意欲を見せる。

 12日は、同市出身の剣持直明(けんもちなおあき)が座長を務める劇団だるま座が二人芝居「父と暮せば」(井上(いのうえ)ひさし作)を上演する。終戦後の広島を舞台に、生き残った負い目から恋愛をためらう娘美津江(みつえ)と、幽霊となった父竹造(たけぞう)が会話を繰り広げる。

 竹造役を演じる剣持は「昨年も宇都宮で舞台に立ったが、お客さんの反応がとても温かかった。多くの県民に芝居を楽しんでもらう一助になれればうれしい」と話している。

 観劇には同会の月会費(3千円)2カ月分が必要。

 (問)同会事務局028・633・7646(午前10時~午後3時)。