本年度の「新聞を読んで」感想文コンクールには、県内の小中高校生から1746点の力作が寄せられた。題材となった新聞記事は、災害報道やスポーツ、福祉の話題などさまざま。自分が掲載に携わった記事も複数選ばれており、興味深く読ませてもらった。

 教育現場の色覚バリアフリーの現状をまとめた記事を取り上げた中学部門最高賞受賞作は、その一つ。色覚障害の当事者としての体験談を交えながら、「カラーユニバーサルデザインの導入を」「学校での色覚検査が必要だ」と記事中には盛り込まれていない踏み込んだ提言をつづっていた。

 軽めの話題として6月に掲載した学校給食の「県民の日デザート」の紹介記事を基に、伝統食品を守り続ける意義について考察を深めた作品もあった。

 「あの記事がこんな読まれ方をするのか」と驚くとともに、新聞は読者に届いてから完成するということを再認識した。当たり前のことではあるが、責任感を持って良質な“素材”を提供していきたい。