主人公が食べた料理を献立に 宇都宮市小中学校で「お話給食」広がる

主人公が食べた料理を献立に 宇都宮市小中学校で「お話給食」広がる

 【宇都宮】市立小中学校で、物語に登場する料理を給食に取り入れる「お話給食」が広がっている。読書や食への関心を高める試みで、児童生徒に好評だ。27日から11月9日まで読書週間。

 宮の原小(337人)5年生の給食。人気ファンタジー小説「精霊の守り人」で主人公らが食べた「ノギ屋の鳥飯」「タンダの山菜鍋」が児童たちの前に並んだ。

 「バルサはタンダより年上なんだよ」。山内惣正(やまうちのぶまさ)君(10)は山菜鍋を食べながら、小説の面白さを語った。ドラマを見ていた小牧寛明(こまきひろあき)君(11)は「読んでみようかな」と興味を持ち、相馬壮志(そうまそうし)君(10)は「お話給食は楽しい」と笑顔で話した。

 お話給食は、児童生徒の読書活動推進が目的。宮の原小は、小中学校連携活動の一環として一条中、西小、西原小と合同で行っている。学校図書館司書が、子どもたちの成長過程や地域性、関心などに沿って本を選定。それを受けて学校栄養士が栄養やアレルギーなどを考慮し、献立を組み立てる。

 給食実施日の前後、学校図書館に著者、世界のファンタジー小説の紹介コーナーを設置。当日は校内放送やプリントなどで物語の内容を紹介した。

 司書の長滝明美(ながたきあけみ)さんは「給食の後は、貸し出しが増える。他の本にも関心を広げる工夫をしている」。学校栄養士の船山裕子(ふなやまひろこ)さんは「苦手な食材だったがおいしく食べられた、と言う児童もいる」と話す。残食量も減り、読書、食育の両面で効果があるようだ。