アナフィラキシー(急性アレルギー反応)時に使用するアドレナリン自己注射薬「エピペン」を処方されている県内公立小中学校の児童生徒は2017年度に532人で、5年前の5倍に上ったことが、2日までに県教委のまとめで分かった。食物アレルギーのある児童生徒の増加などが背景にあるとみられ、教育活動中の「万が一」への学校側の備えが重要になってきている。

 エピペンは食物やハチ、薬物などのアレルギー有病者に対して処方される自己注射薬で、アナフィラキシー症状が緩和される。11年に保険適用となったが、それ以前は1本約1万5千円の自己負担だった。

 県教委が全公立小中学校を対象に行っている調査によると、エピペンを処方されている児童生徒は12年度に小学校84人、中学校20人。その後毎年増加し、17年度は小学校で378人、中学校で154人だった。

 処方理由の内訳は不明だが、多くを占めるとみられるのが食物アレルギー。学校給食を実施している小中学校を対象に県教委が行った調査では、食物アレルギーのある17年度の児童生徒数は3778人で、12年度の1・7倍となっている。