【とちぎ衆院選】雨の舌戦、最後の訴え 12日間の選挙戦終える

 安倍晋三(あべしんぞう)首相の約5年間の政権運営が問われた衆院選は21日、12日間の選挙戦に幕を閉じた。台風21号が日本列島に近づく中、県内5選挙区の各候補者たちは朝早くから選挙区内を走り回り、それぞれの主張や政策を有権者に訴えた。自民、希望、共産、幸福実現の各党から4人が立候補した3区では、各候補者が「支援の輪の拡大を」などと声をからし、最後まで支持を呼び掛けた。

 自民前職の簗和生(やなかずお)氏(38)は同日夕方、那須塩原市内で街頭演説を行った。通行車1台1台に手を振り頭を下げて、「若さと情熱を生かし皆さんの声をくまなく拾い上げ、政策に反映させる」と声を張り上げた。 

 選挙戦最終日は那須町、那須塩原、大田原市の計15カ所を巡り街頭演説などを繰り返した。同日夜、同市内の事務所前で始まったマイク納め式で、簗氏は「地元発展のためにこれからも仕事していきたいという一心です。明日もまだあるので最後までご指導、お力添えをお願いします」と力を込め、深々と頭を下げた。

 希望新人の渡辺美由紀(わたなべみゆき)氏(58)は朝から那須塩原市など選挙区を細かく回った。

 同日夕方、JR黒磯駅近くでの街頭演説では薄手のレインコートをはおり、支援者一人一人と固い握手を交わした。演説の際にはレインコートを脱ぎ、「森友、加計学園、私たちの知る権利がないがしろにされていませんか。自民党の暴走政治、数がたくさんいれば何をやってもいいんですか」とずぶぬれになりながら呼び掛けた。JR西那須野駅でのマイク納め式では多くの支援者が温かく迎え入れた。初めての選挙戦を終え「いろいろな人にお会いして、その地その地のことをこの目で見て、ものすごく財産になった」と振り返った。

 共産新人の槙昌三(まきしょうぞう)氏(74)は、選挙区内のスーパーや駅など12カ所で街頭演説を実施。道行く人からの応援を受けながら「消費税増税をきっぱり中止することを強く求める。共産党は国民の暮らしを応援する」と最後まで支援を求めた。

 大田原市内の交差点で最後の街頭演説を行った幸福新人石渡剛(いしわたつよし)氏(48)は、国防強化と憲法9条の改正、消費税減税による景気回復を繰り返し訴え、「この国を本当に愛しているからこそ守りたい」と訴えた。