有希ちゃんの墓前で冥福を祈る大沢ひまわり隊副隊長の吉原さん(中央)ら=1日午前、日光市猪倉

 2005年12月、日光市(旧今市市)大沢小1年の吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件は1日、発生から13年を迎え、学校関係者が有希ちゃんの墓前を訪れ冥福を祈った。8月の控訴審判決で一審に続いて被告に無期懲役判決が言い渡され、弁護団が上告した今市事件。関係者は児童の安全確保を改めて誓う一方、真相解明に至っていない現状に複雑な心境も漏らした。

 1日朝、日光市猪倉。有希ちゃんの墓前で学校関係者ら計6人が手を合わせた。今春同校に赴任した福田倫夫(ふくだともお)校長(59)は「改めて悲惨な事件だと思う。安らかに眠ってもらい、児童には命の大切さをしっかり伝えたい」と話した。

 墓前に飾られた笑顔の有希ちゃんの写真を見て涙を浮かべたのは、事件後に発足した自主防犯団体「大沢ひまわり隊」現副隊長の吉原(よしはら)かおりさん(45)。「有希ちゃんの着ている体操服は今の児童も同じ。姿が重なり、胸が痛む」と口にした。

 同隊は登校時の付き添いなどを続けているが、高齢化などで隊員は減少しているという。吉原さんは「声掛けだけでもいいので地域の方々を勧誘したい。地域全体で子どもを守ることが重要」と強調した。