来年の開催見送りが決定した那須ロードレース=6月10日、那須町

 自転車ロードレースの国内最高峰ツアー「Jプロツアー」で昨季から行われてきた「那須ロードレース」と「大田原クリテリウム」が、地元自治体の意向で来季は開催されないことが30日、分かった。

 今季は全22戦中8戦を本県で開催。昨季は那須塩原、那須、大田原、矢板の県北3市1町で4レースが新設され、今季は渡良瀬遊水地でのチームタイムトライアルが新たに加わった。

 今年7月に開催された大田原クリテリウムには約6千人(主催者発表)が来場したが、大田原市担当者は「四つの自治体が同じ県北エリアで協賛金を集めるのには限界がある。見込みほどの集客もなく、地域の活性化に結びついているか疑問」と大会継続を見送った理由を説明した。

 同6月に実施した那須ロードレースは、那須町中心部の黒田原を発着点とする周回コース周辺を約10時間交通規制したため、一部の町民から苦情があったという。同町生涯学習課の担当者は「大会を否定するわけではないが、町民の生活に支障を来してまで実施できない」との判断を大会実行委員会に伝えたという。

 那須塩原クリテリウム・那須ロード実行委員会の高根沢武一(たかねざわたけいち)会長は「行政の協力と市民の理解が得られなければ一体感のあるイベントにはできない。残念だが、やり方を見直すときととらえたい」と話した。