二荒山会館に国体準備室 宇都宮市が借り上げへ

 3月末で閉館する宇都宮市馬場通り1丁目の宇都宮二荒山神社・二荒山会館について宇都宮市が新年度、国民体育大会準備のための事務スペースとして同会館新館を借り上げる方針を固めたことが9日、分かった。長年街なかで親しまれてきた施設が“継続運用”されるだけに、同神社は「行政という公益性のある団体が使ってくれるのであればありがたい。4年後の大イベントに向けて有効活用してもらえると思う」と胸をなで下ろしている。 

 2022年に本県で開催される第77回国体に向け市は本年度、市役所内に国体準備室を開設。現在、職員5人が業務に当たっている。市内では14競技が開催される予定で、今後、職員体制を段階的に拡充する必要がある。 

 このため市は当初、移転新築した一条中の跡地(同市一条1丁目)に、準備のための執務スペースを確保する方針だった。しかし、同神社からの相談を受け会館の利活用の検討を開始。跡地に新たな施設を整備する費用との比較や県庁との距離、公共交通によるアクセスの良さなどを踏まえ、同会館新館を借り上げる方針に至ったとみられる。 

 借り上げるのは1、2階部分で、執務スペースや会議室として使用する。他市の事例を見ると、同じ競技数だった松山市は最終的に職員76人体制だったといい、宇都宮市も同程度の人員確保が見込まれる。また外部委員でつくる準備委員会の会合なども頻繁に開催される見通しで、十分な執務スペースや大会議室として使用できる部屋、駐車場などがそろっていることも判断を後押ししたようだ。 

 借り上げ期間は22年度までの見通しで、賃料などは今後同神社と交渉していく。