宇都宮市内の認可外保育施設「といず」で2014年7月、宿泊保育中の同市、山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=が死亡した事件で、虚偽の説明で保育料をだまし取ったとして詐欺の疑いで書類送検された元施設長の木村久美子(きむらくみこ)受刑者(61)=保護責任者遺棄致死、暴行罪で懲役10年確定=と父を不起訴とした宇都宮地検の処分について、宇都宮検察審査会(検審)は25日までに、不起訴不当と議決した。21日付。地検は再捜査し、改めて処分を判断する。

 議決文などによると、木村受刑者とといず設置者である父は共謀し14年1月、看護師が常駐するなどとした虚偽の説明で、愛美利ちゃんの両親に保育委託契約を締結させ、同7月までに保育料などをだまし取った疑いが持たれている。

 議決理由は「捜査と検討が十分とは言えない裁定には納得できない」と示した。両親は14年10月、受刑者らを詐欺罪などで告訴。地検は16年1月、不起訴処分としていた。

 一方、詐欺ほう助罪で告訴され、不起訴となっていた受刑者の母、長女、次男について、同検審は21日付で不起訴相当と議決した。