矢板市矢板の道の駅やいたにあるエコモデルハウスの運営を巡り、政治介入の疑いを調べる市議会の調査特別委員会(百条委)は29日、この件に関連して市議を辞職した伊藤幹夫(いとうみきお)氏(59)を証人喚問した。伊藤氏は、市の方針に反する運営方法にしようとした政治介入の意図を否定した。

 同ハウスの運営に関しては、担当外の市社会福祉課長から相談を受けていたとし、「簗(やな)(和生(かずお))衆院議員(栃木3区)に相談したいので、(相談内容を)文書で頂ければありがたい」と求めたと証言した。

 簗氏に対しては、同課長から受け取った「要望書」を4月に市内で手渡したとし、「環境施設にどんな補助制度があるのかも含め相談した」「働き掛けでなく問い合わせ」と強調した。

 要望書は、同ハウスの運営を支援するボランティア協議会幹部の名前を社会福祉課長が無断で使って作成し、伊藤氏にファクスで送っていた。これまでの下野新聞社の取材に対し課長は、要望書は2回送り、伊藤氏に要望者名を入れるよう求められたため2回目に入れたと説明している。

 百条委でこの点を問われた伊藤氏は「事実は違う」「ファクスは一度しか見ていない」と述べた。

 伊藤氏と課長の話が食い違っていることを踏まえ、百条委は次回12月26日に課長の証人喚問を決めた。要望書を作成した経緯について詳しく聞くとみられる。