新種と認定されたレウロシナ・カタスミエンシスの群生の化石(縦6センチ、横6センチ)

 【佐野】市葛生化石館の学芸員らの古生物研究チームが2014年に栃木市出流町片角(かたすみ)地区で採取した化石が、古生代ペルム紀(約2億7千年前)の新種の腕足動物であることがこのほど、古生物学の国際誌に掲載され、認定された。発見場所から「レウロシナ・カタスミエンシス」と、名付けられた。同館の奥村(おくむら)よほ子(こ)学芸員(39)は「この発見を機会に、葛生地区の化石にたくさんの人に興味を持ってほしい」と話している。同館で、12月中旬以降に公開する予定。

 腕足動物は古生代に繁栄した二枚貝のような形状の生物で、今回の化石の大きさは横1・5センチ、縦8~9ミリほど。15年に佐野市仙波町大釜地区で発見された同様の腕足動物の新種化石「アクリトシア・オガメンシス」と同じく、葛生石灰岩地域の地層で見つかった。

 発見したのは、奥村学芸員をはじめ古生物学の権威田沢純一(たざわじゅんいち)新潟大名誉教授、アマチュア化石研究家三宅幸雄(みやけゆきお)さん=岐阜県在住=など約10人のチーム。14年6月、大釜地区の東側の林道付近で群生状態などの化石約30個を採取した。