脳死下右左反転肺移植のイメージ

千田雅之教授

脳死下右左反転肺移植のイメージ 千田雅之教授

 右肺は上葉・中葉・下葉の三つ、左肺は上葉と下葉の二つに分かれており、肺動脈や気管支の位置などが非対称。右左反転移植手術は術法が確立されていないため、切除方法や縫合順を変えながら進められた。千田教授は昨年の左右反転移植にも携わったが、肺動脈などの位置関係から、右左反転は左右反転よりも難易度が高いという。

 左右それぞれの下葉を提供してもらう生体肺移植にはドナーが2人必要となるため、国内外ともに肺移植の主流は脳死下。だが、日本はドナーが少ないため、患者は平均2~3年待機せざるを得ず、4割は待機中に死亡している。

 千田教授は「脳死下反転移植が一般的になれば、希望した側の肺でなくても移植が可能となるため、救える人を増やせる」と期待する。来年、肺移植と心肺移植を実施する施設が加盟する研究会で今回実施した術法を発表する。