毎週月曜日、会議室に幹部たちの大きな笑い声と手拍子が響く。さくら市の大古精機が取り組む「笑いヨガ」だ▼近年、企業による健康管理が生産性などの向上につながるとして、脚光を浴びる「健康経営」の一環である。協会けんぽ栃木支部が今年発行した冊子には、同社をはじめ経済産業省の「健康経営優良法人」に認定された県内24団体の実践例が紹介されている▼同社は10年ほど前から65歳、さらに70歳まで働ける職場づくりを目指している。現在、72歳の社員もいる。働き続けるため健康は重要だ▼健康経営もいち早く取り入れ、健康によいとされる笑いヨガのほか、社内放送による毎日の「元気ニコニコ体操」、自動販売機飲料のカロリー表示も行っている。健康診断後の特定保健指導も徹底し、受診するまで勧告を繰り返すという▼健康経営は医療費抑制という社会的な意義も持つ。昨年の国民医療費は過去最高に達し、今後も増加が見込まれる。健康であれば増加を抑えられるということである▼働く人が1日の大半を過ごす事業所の取り組みは効果が大きい。「健康経営を進めるには、それなりの投資も必要です」。多様な活動で先頭に立つ大古秀子(おおこひでこ)社長の言葉には、経営者の自覚がのぞく。事例集には評価が高い他社の例も多数掲載されている。参考にしてはいかがか。