孔子像の前に供え物を置く祭官

 【足利】儒学の祖・孔子(こうし)とその弟子を祭る市指定民俗文化財「釋奠(せきてん)」が23日、昌平町の史跡足利学校で行われた。

 釋奠は中国から伝わり、701年に国内で初めて実施されたといわれる。同学校では室町時代初期ごろに始まったとされる。現在国内では東京都の湯島聖堂や岡山県の閑谷学校など数カ所のみで続けられている。

 例年は孔子廟(びょう)で行われていたが、建物の大規模修理のため今回は方丈(ほうじょう)で実施した。市民らで構成する釋奠保存委員会(間宵勉(まよいつとむ)会長)委員ら13人が祭官を務め、和泉(いずみ)聡(さとし)市長ら9人の立会人の下、祭壇に肉や魚、野菜を供えた。

 見学した市出身の大学3年長竹歩美(ながたけあゆみ)さん(20)は、卒業制作の一環で釋奠を含めた市内の祭りを冊子にまとめる予定という。「神聖な雰囲気で、祭官の所作が美しかった」と話した。