黒羽刑務所オリジナルの日光彫の展示を準備する職員

 【大田原】2022年春の廃止が決まっている寒井の黒羽刑務所で23日、受刑者の作業製品を展示即売する恒例の「くろばね矯正展」が開かれる。1万人近い来場者がある人気の催しだが、廃止に向けた業務縮小もあり、次回以降の開催は未定。35回の節目となる今回で見納めになる可能性もある。職員は「これが最後という思いで、地域への感謝の気持ちも込めて精いっぱい頑張りたい」と準備に余念がない。

 同矯正展は、受刑者の社会復帰に向けた作業や職業訓練など矯正行政への理解促進を図るため1984年に始まった。今回は740品目、約1万7千点(約2千万円相当)を展示し、網走から沖縄まで全国各地の刑務所の多彩な製品が並ぶ。

 黒羽刑務所の製品では、たんすや小物入れなど日光彫の人気が高い。作業専門官の技術指導を受けた精緻な作りには定評がある。サンリオとコラボレーションした「キティちゃんだるま」や「くまモン」の貯金箱だるまなども好評だ。