まちの駅 新・鹿沼宿で販売されている「板荷茶」

まちの駅 新・鹿沼宿で6月、板荷産新茶をPRした「鹿沼産新茶まつり」で味わう来場者

まちの駅 新・鹿沼宿で販売されている「板荷茶」 まちの駅 新・鹿沼宿で6月、板荷産新茶をPRした「鹿沼産新茶まつり」で味わう来場者

 鹿沼市の名産品「かぬまブランド」に認定されている「板荷(いたが)茶」が来季は市場に出回らない可能性が出てきた。東日本大震災による東京電力福島第1原発事故の影響で一時出荷停止となり、解除後も風評被害で消費者に敬遠され、売り上げが急激に落ち込んだためだ。市茶振興連絡協議会(小池正昭(こいけまさあき)会長)は「品質に自信はあるが、売れない茶を作っても仕方ない」としており、来年の耕作や生産は宙に浮いたままだ。市も補助などを協議会に提案しているが、難航している。

 板荷茶は最初に収穫した一番茶葉だけで作るこだわりの茶として知られ、適度な渋みとまろやかさな味わいが特徴。無農薬・減化学肥料栽培で「とちぎの特別栽培農産物」にも認証されている。協議会によると、かつては板荷地区と周辺で10ヘクタール以上栽培されていた時期もあり、製茶工場も四つあったという。

 状況が一変したのは東京電力福島第1原発事故。放射性物質が国の基準を超えたとして2011年6月~13年5月の2年間、出荷停止になった。解除後、市は早速安全安心キャンペーンを展開したが、風評被害の影響は著しかった。