遺族を支える地域の重要性を生の声から学んだ。

 12日、宇都宮市内で犯罪被害者の討議を聞いた。悪質運転で家族を亡くした女性2人が、それぞれ日常生活などで受ける2次被害のつらさを打ち明けた。

 買い物中に周囲から浴びる視線、ニュースで流れる同様の事故。「一度、遺族になると、遺族をやめることはできないんです」。突然遺族になり、一生付き合っていかなければならないその言葉は重く、胸に響いた。

 一方、彼女たちが求めたのは、特別なことではない周囲の支えだった。「声を掛けてほしい。孤立させないで」。別の女性は「息子の火葬時、野球部の保護者たちが黙って悲しみを共有してくれた態度に救われた」と感謝も口にした。

 誰もがコミュニティーの中で生活している。地域のつながりが薄いとされる昨今。遺族の思い、考えを地域に届ける責任感を改めて感じた。