米国の中間選挙で、民主党が躍進した下院の女性議員数が過去最多となった。同じ先進国の一員である日本の事情はどうか。国会議員はもとより地方議員も見るに忍びない現状がある▼小紙が行った県内議会アンケートでは、県議会と市町議会の女性は69人で全体の13%しかいない。民間が改善しているのかと言えば、こちらも寂しい限り。民間調査会社によれば、県内企業の女性管理職の割合はわずか6・7%にとどまっている▼「とちぎ女性活躍応援フォーラム」が先日、宇都宮市内であった。講師はライフネット生命を開業し、現在は立命館アジア太平洋大の学長を務める出口治明(でぐちはるあき)さん。舌鋒鋭く現状を批判し、打開策を明示した▼日本の国際競争力が低迷するのは、男性中心の経済構造に固執したからと指摘。世界をけん引するグーグルは、人事のデータに性別はおろか顔写真すら添付せず、徹底した人材の多様化によってアイデアを出し合い業績を伸ばしたのだという▼「性別を重視する企業に明日はない」と強調する出口さんが提言するのが、経営者の意識改革を待つのではなく、女性の登用を仕組みとして導入する重要性である。そうすれば必ず成果につながるというのだ▼安倍政権が掲げる「すべての女性が輝く社会づくり」。掛け声倒れに終われば、この国の明日はない。