【栃木】アジサイの名所として知られる太平山。石段沿いを観賞できる「あじさい坂」から、さらに先に足を延ばしてもらおうと、国際ソロプチミスト栃木と栃木農高環境科学部が善意で苗木を植樹しているが、2年連続で10数本ずつ盗まれる被害が発生した。ことしも今月上旬に植樹したが、関係者は「また盗まれるのでは」と気が気でない。会員たちはモラルに訴えるしかない状況に頭を悩ませている。
アジサイの植樹は国際ソロプチミスト栃木の設立25周年記念事業の一環として、2010年3月に初めて行った。観光客は「あじさい坂」を上りきった地点で足を止めてしがいがち。その先の太平山神社へも足を運んでもらおうと、毎年約50本ずつ植樹してきた。
しかし、11年3月ころ、随神門脇の石碑周辺に植えた苗木約10本が根こそぎ盗まれた。同年6月に再度、同門脇や石段沿いに植樹したが、ことし2月ごろ、同門脇のアジサイが1本も残っていない状態になっているのを栃木農高生が見つけた。
さらにことしは、境内へ続く石段沿いの苗木のうち、十数本が上部を切り取られているのが見つかった。会員たちは、苗木の周囲にロープを張り、注意を喚起する看板を新設して対応する予定で、「不審な人を見かけた際は、知らせてほしい」と呼びかけている。