来場者を前に、からくり人形を実演する半屋さん

 【栃木】岩舟町静戸、からくり人形師半屋弘蔵(はんやこうぞう)(本名山本弘(やまもとひろし))さん(64)が、蔵の街の秋恒例のイベント「お蔵のお人形さん巡り」(同実行委主催)で毎年、無料実演し好評を博している。からくり人形師は全国に数人しかおらず、無料実演は珍しいという。15年目の今年は万町のとちぎ山車会館前で8日に披露したほか、蔵の街ふるさとまつりも含め今月下旬までに計4日間実演する。

 半屋さんは、埼玉県川口市のからくり人形師半屋春光(はるみつ)さんに師事。2001年に脱サラし、本格的にからくり人形師の道に進んだ。県内外の博物館などが収蔵するからくり人形を制作、実演も行うほか、子ども向けの出張工作教室をボランティアで180回以上開いてきた。

 市内の民家に受け継がれてきた人形を市中心部の各所で展示公開する同イベントでは、第2回の03年から無料実演。今年で15回を数える。歴史や仕組みなどの解説を交えながら、愛嬌(あいきょう)たっぷりに動く精巧なからくり人形を披露し、観光客らの人垣ができる。

 8日は8回実演し、「茶運び人形」や全国に数体しかない「龍門の滝人形」、新作の「躍動春駒人形」など7体を披露した。